落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

伝説の一夜・鈴本演芸場で一之輔が任侠流山動物園

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上野鈴本演芸場のキャパは285人。

日付を越えてしまったので一昨日の夜のことになってしまいますが、ツイッターで2022年5月9日の夜の鈴本演芸場の感想をツイートしている人を数えたら、約50人。

 

複数回つぶやいてる人もいるでしょうし、
逆に朝になってからつぶやいてる人もいると思うのですが、ともあれ、客の約2割がツイッターで感想をつぶやく。これは凄いことだと思います。

 

9日の鈴本演芸場、何があったかと言いますと、主任が春風亭一之輔師匠。
今回はネタ出ししてまして、この日のネタは三遊亭白鳥作「任侠流山動物園」

 

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中入りの時に前座さんが「マスクをつけてください」といった注意事項を叫び、さらに「終演は午後8時15分を予定してますが、10分ほど延びることもございます」の一言も。

 

ふむふむ。遅くとも20時30分には終わるなあ。

 

と思ったわけですが、実際に終わったのは20時45分。実に1時間の長講でした。

 

噺そのものがとても面白いのですが、加えて、柳家小三治師匠や柳家権太楼師匠(今回はその代演なのです、一之輔師匠は)の物真似が入ったり、「初天神」の親子が出てきたり。
歌舞伎のツケが入ったり。


もうね、お腹いっぱい。大満足の1時間でした。

 

ネタ出ししてるということで、「任侠流山動物園」目当てのお客が多数だったと思います。私もその一人なわけですが。

 

この日は、「任侠流山動物園」の作者である白鳥師匠も、柳家喬太郎師匠の代演で登場。
その時の客席の拍手、凄かったです。ひょっとしたらトリの一之輔師匠の時より大きかったかも。

 

そういえば、紙切りの正楽師匠の時は「パンダ親分」というリクエストがあったなあ。
(パンダ親分というのが噺に出てくるのです)

 

というわけで、客席の期待値もグッと上がっていたのですが、それをヒョイと軽く上回る、インパクトとサービス精神に溢れた、「任侠流山動物園」でした。

 

上野動物園も出てくるこの噺、上野鈴本演芸場で聴くというのは、絶妙なロケーションでありました。

 

ひょっとするとこの夜の高座は、後に伝説となるかも。というか、私が伝説と呼ぶことにします。

 

#春風亭一之輔

#三遊亭白鳥

#任侠流山動物園

#鈴本演芸場