落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

春風亭昇也師匠はなぜ「青菜」をあまりやらないのか。

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うわ。

1か月以上更新してませんでした、

こちらのブログ。

リハビリ兼ねて、しばらくの間、

積極的に更新します。したいと思います。

たぶんします。するんじゃないかな。

 

というわけで、久しぶりの今日は、

春風亭昇也師匠の会の話。

 

東京都千代田区神田神保町に、

奥野かるた店というお店があります。

1921年創業の老舗です。

 

ここの二階のスペースを使って、だいたい月一ペースで行われているのが、神保町かるた亭。

春風亭昇也師匠の勉強会です。

 

2016年から続いてるそうで、二つ目時代から、なんですね。

 

評論家の長井好弘さんが、

奥野かるた店の会長さんに

「二階で何かやりたい」と相談されて、

それなら、と当時頭角を現し始めた昇也さんに声をかけたらしいです。

(と、今月の「東京かわら版」に長井さんがお書きになってます)

 

今回の師匠のネタは「青菜」。

興味深かったのは、この噺がやりづらい、という昇也師匠のコメント。

 

冒頭の「植木屋さん、ごせいが出ますね」のフレーズで、

客席から「あ、青菜ね」という気が出てくる。

それを敏感に感じてしまうからやりにくい。

照れるんですかね。

 

冒頭を変えようとしたこともあるけど、

結局変えようがなく、

今もやりづらい。

とのことです。

 

演者さんって、繊細だわ。

師匠が特に繊細なのかしらん。

というか、そういう空気を感じるんですね、

演者さんは。

 

もう一つ。

落語芸術協会の「青菜」は短いが、

落語協会の「青菜」は長い。

トリのネタになりうる。

自分は落語協会の師匠に教えてもらった

(どなたか名前も出てたと思うんですが私が覚えてないです)ので、長いです。

とのことです。

 

協会によって違うんですねえ。

と、いろいろ勉強になりました。