落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

春風亭一花さんの「厩火事」はおかみさんが可愛らしい

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最近、女性の落語家が元気です。

特に落語協会の女性が元気なような。

(あくまで個人の感想ですよ)

 

そんな楽協の女性落語家が中心となって、

新しい落語会が始まりました。

「シモキタで女子会」というもの。

 

メンバー5人による旗揚げ公演は見に行けなかったのですが、今月から二人会が始まるとのことで、その1回目に行ってきました。

 

最近ツイッター界隈でお名前をよく目にする、

古今亭雛菊さん。

5月に二つ目になったばかり。

 

もう一人は、先日の道楽亭でレスをもらった(と勝手に思っている)春風亭一花さん。

 

一花さん、実に見事でした。

 

厩火事」のおかみさんが実に可愛らしい。

可愛らしい女性が出てくる噺、一花さんでは初めて聴いた気がします。

このおかみさん、可愛いけれど言動に一貫性がない。亭主に対してどうしたいんだか、たぶん本人にもわかってない。

という女性像を巧みに表現していて、素晴らしかったです。

 

「四段目」になると、一転して、

歌舞伎の台詞を淀みなく口にして、

思わず、うまいと唸ってしまいました。

 

実に緩急に富んだ二席でした。

 

雛菊さんの「出来心」「お菊の皿」は、

勢いを感じさせる高座。

 

ところどころ言い間違いもありましたが、

一生懸命にやっているので気にならない。

むしろ、応援したいという気持ちになる。

 

加えて、マクラが面白い。

何も計算せずに喋っているらしいですが、

それがかえって面白い。

これがフラというやつですかね。

前座の頃はマクラを勝手に喋れなかったはずで、ひたすら、楽しいんだろうなあ。

それが客席に伝わるから、応援したくなるのよね。

 

雛菊さんの勉強会、行ってみようかしら。

 

#春風亭一花

#古今亭雛菊