落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

シモキタの夜。いちかさん佑輔さんの会に大満足。

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最近気になってる、講談の田辺いちかさん。

古今亭佑輔さんとの二人会が下北沢であるというので、会社帰りに行ってみました。

 

会社を出る直前に打ち合わせを入れてしまったので5分ほど遅刻。

下北沢駅、出てすぐの会場なので5分ですみました。ありがたい!

 

ビルの3階でエレベーターがないのは少しつらいですが。

高田馬場ばばん場もそうだわ)

 

というわけで2人のトーク、少し遅れて聴き始めたんですが、お二人とも粗忽者らしいです。

いちかさん、前回は釈台、今回は雪駄を忘れたとのこと。

(どちらも会場に置いてあるというのが素晴らしい)

 

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トーク明け、最初はいちかさんの「山内一豊と千代」

これがとても良かったです。

 

いちかさんの講談、まだそんなには聴いてないですが、その中で非常に印象的、素晴らしいと人に言いたくなる一席でした。

 

一豊と千代の出会いから始まり、内助の功で馬揃えに参加、流鏑馬で褒められる、という一連の流れをメリハリつけて語ります。

貞女の鑑という、今となっては語りにくいテーマを、笑い多めに描くことで抵抗なく聴かせます。

馬が人と話すというとんでもない設定も、この話ならいいか、と思わせる力量が凄い。

口跡もいいんですよね、いちかさん。

というわけで、たっぷり堪能しました。

 

佑輔さんの方は、トリにやった「三枚起請」が意外に(と言っては失礼ですが)とても良かった。

 

この噺に出てくる花魁の喜瀬川、かなりの悪女なんですが、それを見事に描いてました。

後半、かなりふてぶてしくなるんですが、

ふてぶてしかったなあ、佑輔さん。

悪い女というのは、佑輔さんに合ってるのかも。

 

という、楽しい下北沢の夜でした。

 

 

#田辺いちか

#古今亭佑輔