お洒落な恵比寿でディープな落語会
演芸評論家の広瀬和生さん。たぶん、今最も落語会に行ってる評論家の一人だと思います。
広瀬さんの本や記事は毎回勉強になるんですが、落語会そのものもプロデュースされてるんですね。
その一つが、ルルティモ寄席。
この会があることは、広瀬さんご自身の文章で、早い段階で知ってました。
何しろ、出演者が凄いんですよ。
三遊亭兼好 妾馬
橘屋文蔵 飴売り卯助
春風亭一之輔 新聞記事
桃月庵白酒 富久
ネタも事前に発表されていて、これも広瀬さんのリクエストのようです。
このメンバー、このネタ、行くしかない!
というわけで、今夜行ってきました、恵比寿ガーデンホール。場所からしてお洒落です。
というか、ガーデンプレイスで師走の夜を楽しんでる人たちは、同じ敷地内でディープな落語会が行われてること、知らないだろうなあ。
相変わらず兼好師匠の声はいいなあ、
白酒師匠の口跡は素晴らしいなあ、
そして文蔵師匠のネタは怖いなあ、
という感想はあるのですが、やはり今夜のハイライトは、一之輔師匠でしょうね。
プログラムだと、前座さんの次が一之輔師匠のはずなのに、出てきたのは兼好師匠。
? と思っていたら、兼好師匠の口から衝撃の事実が。
「一之輔くん、まだ来てません」
事故とか急病というわけではなく、シンプルに、忘れてたそうです。広瀬さんが電話したら自宅にいたとのこと。
というわけで、ご自宅でくつろいでいたところから一点、「新聞記事」という軽いネタをやるために、恵比寿までやってきたのでした。
しかし、さすがは一之輔師匠です。
30分、ひたすら笑いっぱなしの爆笑噺でした。
こんなに声出して笑ったの、久しぶりな気がします。
それにしても。
午後7時始まりはいいとして、終演10時過ぎとは。事前に晩御飯を食べといて良かったあ。