落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

立川らく萬・立川志らぴー二つ目昇進披露落語会で志らく師匠の愛情を知る。

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今夜は下北沢で、立川らく萬・志らぴー二つ目昇進披露落語会でした。

いい会だったなあ。2人の師匠である志らくの、弟子への思いがこちらにも伝わってきて、ぐっときました。

 

「二つ目になったら個性を出していけ、と言われるが、出すことなんてしなくていい。大した個性なんてないんだから。押さえて押さえて、それでも出てくるものが個性。それを大事にしろ」

「今日来てくださったお客さんを大事にしろ。今日のお客さんが1人5人ずつ連れてきてくれたら2000人の会場だって埋まるんだ」

これなのフレーズ、最後の公開ダメ出しの際の志らく師匠のフレーズですが、いい言葉だなあ、と思います。

 

ところで。

 

らく萬さんの大学時代の先生が、私の高校時代の先輩の旦那さん。そういうご縁で、昨夏の二つ目昇進査定の時にお声掛けいただき、見に行きました。その時のらくまんさん(前座名は全部ひらがなでした)は「片棒」を演じたんですが、その時よりも今夜の「粗忽長屋」のほうが格段にうまいし、面白い。ほおーっ、と思いました。

 

何より、粗忽長屋といえば、柳家小さん立川談志という名人の十八番ではないですか。それをこういうハレの場にかけるというのが、いいです。談志のフレーズを借りるならば、了見がいいです。

 

らく萬さんがこれからどうなっていくかわかりませんが、出来るだけ応援していきたいと思います。そんな思いを込めて、さっき、こんなツイートもしたのでした。

 

「大きなことを言いますよ。
落語という個人芸を味わうエンタメにおいて、若手の成長を見守るというのは、かなり上等な楽しみだと思います。原石を見つけなきゃいけないし、見守る金と時間もいるわけで。立川らく萬さん、その楽しみを与えてくれる噺家さんのような気がします。
大きなことを言ったなあ。」

 

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