落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

笑福亭羽光師匠の「私小説落語 落語編」はいい噺でした。

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今夜は新宿の末廣亭でした。

笑福亭羽光師匠が主任と聞きまして。

 

落語好きのおじさん2人で落語系ポッドキャスト「おあとがよろしいようで」をやってまして、そこにゲストとして出演してくださったことがあるのです。そんなわけで行ける日を狙ってたんですが、結局千秋楽のこの日に。

 

羽光師匠は新作も古典もやるんですが、今回の末廣亭では前半5日が古典、後半5日が新作。今日は「私小説落語 落語編」でした。

 

私小説落語は羽光師匠ご本人の実体験が元になっていて、だから「私小説」なのですが、私がこれまで聴いたのは、師匠の高校生時代、下ネタをあれこれ妄想する噺が多かったように思います。今回は、中村好夫(師匠の本名)がいかにして笑福亭羽光になったか、という噺。ちょっとメタ構造になっていて、それも含めていい噺でした。落語家になったご本人はもちろん、聴いていた我々をも肯定してくれるような。聴けてよかったあ。

 

末廣亭、本来は3000円ですが、18時を過ぎると割引になるんですね。2500円。さらに仲入り後は1500円とのことで、映画より安くなるのかあ。私は18時に入りました。ちょうど玉川太福さんの浪曲でした。

 

そうそう、羽光師匠の噺の直前だったかなあ、私の隣の席に座った女性がいて、今から聴くのかしら、と少しびっくりしたんですが、終演後、その人から名前を呼ばれてさらにびっくりしました。よく見たら、会社の元後輩。数秒、頭が混乱してました。なぜここに会社やめた後輩が? と思ったんですが、よくよく考えたら、羽光師匠の奥さんの友達なんですね。師匠の奥さんも、元会社の後輩なのです。そのつながりで、奥さんにも、師匠にも、ポッドキャストに出てもらったわけで。と、今は整理して書いてますが、あの一瞬は驚愕でした。

 

下の写真は、終演後のカーテンコール。楽しい寄席だったのが伝わるのではないか、と。お客さんは3分の2くらいの入りでした。もっと入ってほしかったなあ。

 

 


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#笑福亭羽光