落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

清澄白河で柳家花緑師匠の「猫の災難」を堪能しました。

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今夜は会社帰りに清澄白河へ。深川落語倶楽部です。この会、毎回出演者が豪華なんです。今回も柳家花緑師匠や柳家喬太郎師匠、古今亭文菊師匠が出演してます。この会をプロデュースされている林家時蔵師匠のお人柄なんだろうなあ、と勝手に思ってます。

 

あ、そうそう、この会は、必ず現金を持って参加してます。仲入りの時に次回のチケットが買えるので。次回もいいメンバーですよ。もちろん購入しました。

 

そんな中、今夜、特に印象に残ったのは、古今亭駒治師匠とトリの柳家花緑師匠。

 

駒治師匠が鉄道に詳しくて、そういった新作を得意としている、という噂は耳にしたことがありますが、お聴きするのはたぶん初めて。東京に初めてやってきた娘とその父親の驚きを噺にしてます。面白かったなあ。学校寄席でもらった子供たちの感想というのをマクラで朗読してましたが、あれほほんとに本物なのかしら。ちょっと面白すぎるんですが。

 

柳家花緑師匠は「猫の災難」。これは祖父であり師匠の師匠である先代小さんの得意ネタですよね。酒が飲みたくてたまらない男のしょうがなさと可愛いらしさが出てました。私はお酒飲みませんが、思わず、飲みたくなります。

 

「酒を飲めない奴は人生を半分ムダにしている」というフレーズがマクラに出てきて大いに笑ったんですが、このフレーズが噺の中でも出てきます。そして、それによって主人公の性格が伝わってくる。見事だなあ。

 

今夜のそれまでの出演者のネタをくすぐりに使うところも、楽しい工夫でした。というわけで、特に印象に残る高座でした。

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