落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

桂二葉チャレンジその参は特に素晴らしかったなあ。

 

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上方落語の桂二葉さんの落語会「桂二葉チャレンジ」に行ってきました。今夜のゲストは柳家喬太郎師匠。春風亭一之輔師匠、春風亭昇太師匠がこれまでのゲストです。毎回、なんと豪華なんでしょ。

 

師匠の演目は「銭湯の節」という新作。お客さんは二葉さんのファンが多めだと思うのですが、そんな人たちを相手に、大いに笑わせてしみじみさせて。やっぱり凄いや、喬太郎師匠。

 

「芝浜」をくすぐりに使ってニヤリとさせておいて、後半で若い女性が「芝浜」を演じるというシーンで、声出して笑いました。

 

これを受けて、二葉さんは「子は鎹」。これもまた素晴らしかった。喬太郎師匠の落語で覚醒したのかしらん。

 

実はこの噺、ちょっと苦手なのです。金持ちの子供に叩かれた息子に「我慢しておくれ」と言う母親。そういう流れだから仕方ないんですが、ううむ、と毎回心ひそかに思ってしまう。

 

ところが、二葉さんの「子は鎹」にはこのシーンがないんですね。母親が相手の母親に反論するという思いがけない展開。でも、そこがいい。全体にカラッとした明るさがあり、これだったら苦手意識なく聴けるわあ、と思ったのでした。

 

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というわけで、ベテラン喬太郎の凄みと二葉さんの才能を感じた夜でした。次回のゲストは笑福亭鶴瓶師匠とのこと。また来なくちゃ。

 

#桂二葉

#柳家喬太郎