落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

週刊文春その2-死んでる名人より生きてる若手

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いま発売中の週刊文春(2021年12月30日-1月6日合併号)に、厚めの落語特集が載ってます。

その話の2回目です。

 

この特集、かなり面白いと思うんですが、実はちょっとした違和感も。

 

特集の最初が、立川談志のお嬢さんと息子さんの対談なんです。

 

立川談志没後10年ということで、そんなに経ってしまったかあ、という感慨はありますが、私としては今の落語家の方に興味があるんですよね。

 

もちろん、談志が凄い人で、現役の落語家たちに多大なる影響を与えていることは承知してます。

 

私自身、談志の独演会に行ったりビデオを買ったりしてます。押し入れには、出待ちして、書いてもらった色紙もあります。

 

ただ、雑誌で落語特集を組んで、その最初が亡くなった落語家の遺族による対談でいいのか? というシンプルな疑問があるわけですよ。

 

立川談志について扱うなら、遺族による思い出話なんかより、今の落語家が談志をどう捉えているか、そっちを知りたい。

 

そんな私には、一つ前の記事に書いた通り、広瀬和生さんと亀和田武さんによる、今の落語家の誰を聴いたらいいのだろう対談の方が、よほど面白い。

 

繰り返しになりますが、談志を否定するつもりは全くないですよ。雑誌の落語特集の構成が気になる。という話ですからね。