落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

芝浜。落語と歌舞伎はここが違う!


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歌舞伎座で今月、「芝浜革財布」『しばはまのかわざいふ)をやってます。

主役の政五郎を演じるのは、

尾上菊五郎丈。

 

言わずと知れた、落語ネタです。

 

先日、見に行くことができたので、

落語との違いを備忘録風にまとめておきます。

 

一人で全て行う落語と、団体戦の歌舞伎。

演出が少し変わるようでして。

 

○スタートが芝の浜。女房に早く起こされてやることがないから海岸で顔を洗う、あのシーンから始まります。この方が、芝居っほいですよね。

 

○3年前の真相(女房の嘘だった)と知っても、政五郎が怒らない。実はここ、そうだよなあ、と思いながら見てました。大きな魚屋にまでなれたのは全て女房の嘘のおかげ、そう思えば怒るはずがない、という気がするんですよね。ここはリアルを追求するとそうならざるを得ない、という気がしました。

 

○落語におけるラストは酒を飲まないが、歌舞伎では飲みます。そしてさらにもう少し続きます。ここもシンプルに、夫婦で酒のやり取りをする方が芝居的、という判断なのでしょう。

 

というわけで、ところどころ異なる芝浜。

面白いなあ。

 

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小痴楽師匠、映画版「99.9」に出てますよ。

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先日、映画版の「99.9」を見に行きました。

たしか昨年末に公開した作品ですから、

そろそろ終わるんじゃないですかね。

 

テレビドラマは全く見てなかったので、

行くつもりはなかったんです。

 

しかし、急遽、行くことに。

 

柳亭小痴楽師匠が出演してる、

ツイッターのタイムラインで目にしたものですから。

 

で、千葉県の映画館で見たわけですが、

確かに出てました、小痴楽師匠。

 

時々、スクリーンにお顔がアップになるシーンも。

 

ただ、セリフはほとんどありません。

いえ、全くなかったかも。

 

師匠、最初の事件の被害者役なんですよ。

 

 

というわけで、

「もう出てこないんだろうなあ」

と思いながら残りの90分を見てました。

(予想通り出てきません)

 

それはそれとして、

なかなか面白い作品でした。

 

ドラマを見てないので人間関係がよくわからないところもありますが、

かなりの部分は、それなしでいけます。

 

何より、西島秀俊さんと香川照之さんのお芝居が圧倒的。

 

いいもの見たなあ。

これも小痴楽師匠のおかげです。

柳家花緑師匠が素人ポッドキャストに降臨!

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このブログには初めて書きますが(ん? そのはず)、ポッドキャストをやってます。

「おあとがよろしいようで」というタイトルでして、そこからおわかりのとおり、テーマは落語。

 

落語好きのおじさん二人が、無責任にパーパー喋ってます。

 

声をかけてくれた椿さんがポッドキャスト全般に非常に詳しく、私は文字通り喋ってるだけですが。

 

この素人ポッドキャストに、なんと、柳家花緑師匠が出演してくださいました。

 

少し前に、この番組で花緑師匠のことを二人で話したのですが、それをエゴサで見つけた花緑師匠が、面白そうだからと自ら参加表明してくださったのです。

そんなことってある?

花緑師匠、いい人だ!

 

花緑師匠に、我々素人が質問するわけで、これは緊張しますよ。と同時に、とても濃い、楽しい時間でしたけどね。

 

というわけで、柳家花緑師匠 その一 令和四年三月上席(070) by 「おあとがよろしいようで」、少しでも多くの方に聴いていただきたいなあ、と思うのです。

 

よろしくお願いします!

楽しみだなあ、今月の末広亭余一会。

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新宿末広亭、3月の余一会は

柳家花緑師匠の独演会。

というのを2月の半ばに知って、

そわそわしてました。

 

こりゃ行かなくちゃ。

花緑師匠の妾馬。

楽しみだなあ。

ゲストも素晴らしいし。

 

三遊亭兼好師匠に、

桂米團治師匠ですよ!

三味線漫談のあずみさんもいいなあ。

 

余一会のチケットって、

その月の1日に発売開始、となるみたいですね。末広亭だけかしら?

というわけで、今日になるのを待ち構えてました。

 

しかも今回は、イープラスでの販売のみ。

(チラシは末広亭受付で買えるみたいな記述ですが、変更となったみたいです)

 

というわけで、先ほど無事に予約しました。

あとは体調に気をつけるのみ。

あ、残業にならないように、

緻密に仕事を進めなくては。

 

こういう楽しみがあると、仕事に励みが出ますね。

 

イープラスで購入、ということで、

カードを使ったんですが、

なぜかワンタイムパスが使えなくなっていて、

再申し込み。焦りました。

古今亭佑輔さんとして復活!

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ひとつ前の記事で、

古今亭始さんの勉強会のことを書きました。

 

この勉強会に行ったのは、

ゲストが気になっていたから。

古今亭佑輔さん。

ゆうすけ。という響きだけ聴くと男のようですが、女性落語家です。

 

昨年まで金原亭乃々香という名前で活躍していて、昨年11月に二つ目になったんですが、その直後に突然の廃業。

 

このタイミングで辞めるの? とかなりびっくりしたんですが、今月になってツイッターのタイムラインを見てまたびっくり。

 

彼女が古今亭佑輔という名前になって、落語家として活動再開、とあったからです。

そのツイートが、今回の始さんの勉強会の告知だった、というわけです。

 

始さんと佑輔さんの対談もあるとのことで、廃業の経緯のちょっとした説明もあるのかな、と思ったんですが、当然のように、ありませんでした。

 

どうやら、復活を考える際に相談に乗ったのが始さんのようで、古今亭志ん輔師匠(現在の佑輔さんの師匠。始さんの師匠でもあります)のところには、二人で挨拶に伺ったそうです。

 

ところで、今夜のネタは「安兵衛狐」。

私、初めて聴く噺のように思います。

 

以前の佑輔さん、つまり乃々香さん時代の噺をたぶん3回くらい聴いてますが、言い回しに微妙なクセがあるなあ、と感じてました。

それが今夜は、見事に消えてました。

そういう噺だったということなのか、

佑輔さんに何かの変化があったのか。

 

ちょっと気になるところです。

 

#古今亭佑輔

 

 

古今亭始さんの品川心中。声がいいなあ!

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古今亭始さんの勉強会に行ってきました。

神楽坂駅のすぐそばのビルの2階。

弊社は九段下なのでかなり近いです。

会社を出て30分足らずで、

着いたんじゃないかしら。

 

これはいいなあ。と思ったんですが、

この春で閉まるそうで。

ちょっと残念。

 

始さんの落語は初めて聴きましたが、

いいですねえ。

声がいいし、パーンと響く感じ。

聴き心地がとても良いのです。

 

この勉強会で毎月ネタ下ろしをしてるそうで、

今回は「品川心中」。

ところどころ、声を出して笑いました。

もう一席は、あくび指南。

 

キャリアからいって、おそらく数年のうちに真打になるはず。また一人、気になる落語家さんを見つけてしまったなあ。

 

この会に行ったのはゲストが気になったからですが、その話は改めて。

そしてゲストはもちろんですが、ホストの古今亭始さん。しっかり覚えましたよ!

 

 

 

 

「あかね噺」連載2回目を楽しく読みました。

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少年ジャンプの連載、人気がないと10週で打ち切り。

 

と昔、聞いたことがあります。

今もそうなんでしょうか?

 

今週も、少年ジャンプを買いました。

 

先週から始まった「あかね噺」を読むためです。

 

連載2回目を読んで、この漫画の方向性がぼんやりと見えてきたように思います。

 

女子高生のあかねが、落語家として成長する様を描きたいんてすね、おそらく。

 

連載1回目はいろいろ気になるところがありましたが、すべては女子高生落語家という設定に繋げるため、と考えたら、そこそこ納得できます。

(それでも自分の弟子でもない二つ目を破門できるという設定が謎ですが)

 

というわけで、次回はもう買わないんじゃないかなあ。そのかわりと申しましょうか、1冊の本にまとまったら、必ず買います。

 

今回、びっくりしたのは、おじさんが読める漫画が今の少年ジャンプにはほとんど連載されてない、ということ。

昔のは「こち亀」「スケット・ダンス」「斉木楠雄のΨ難」などなど、いろいろあったのに。そして、こち亀は偉大だわ。。

 

というわけで、「あかね噺」だけを読むために毎回買うのは、さすがにつらいです。本になるのを待ちます!

 

#あかね噺

#少年ジャンプ