落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

全国若手落語家選手権予選2に行って驚いたことなど。

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夜連続の落語会となりました。

今夜は、「全国若手落語家選手権」。

 

全国の落語会主催者たちの推薦によって選ばれた、今聴きたい若手落語家15人。

彼らを3グループに分けて予選を行い、選ばれた3人が来年の決勝に進出するというものです。「本屋大賞」の若手落語家版、みたいな感じです。

 

今夜はその2回目。

柳亭信楽 出生の秘密

桂竹千代 古事記

三遊亭歌彦 宮戸川

桂二葉 ガマの油

立川吉笑 ぷるぷる

 

びっくりしたのは、客も投票するんですね。

審査員が3人いて、彼らは20票持ってます。

  

極論するならば、客席に自分の贔屓をたくさん呼べば1位になれるんじゃないの? という気がうっすらするんですけど。

審査員の合計60票があるからいいのかなあ。

 

もひとつびっくりしたのは、5人全員の票数を発表したこと。つまり、誰が最下位かもわかっちゃう。怖いわあ。

 

結果は、すでにネットにも出てるので書いて良いと思いますが、立川吉笑さんが本日の1位。つまり来年の本選に出場となります。

 

票数的に、吉笑さんの圧勝でした。メモしてないんですが、吉笑さんが80票以上取ってました。2位が二葉さんだったと思いますが、2位で40票いってたかなあ。そのくらいの大差。

 

ただ、吉笑さん、NHKの新人落語大賞の本選にも残ってるんですよね。ネタもぷるぷる(のはず)。ここで運をつかっていいのかなあ。そして、いくら強いネタとはいえ、ここでもぷるぷるなのかあ。というわけで、あえて吉笑さんには投票しませんでした。あえて、ね。

 

二葉さんは、言い立てのところで1箇所間違えて、そこでご本人が素に戻っんですよ。それでもやもやした気分に。

 

歌彦さんは、若手なんだからこの古典をもう少しなんとか若手らしくしてほしかったなあ、と。

 

竹千代さんは、以前お聴きした時と同じくすぐりで、地噺なんだからいいじゃないかという気もしますが、やはり工夫を見たかった。

 

というわけで、信楽さんに投票しました。なぜこのネタを着物着てやるの? という、新作落語に感じる疑問は今回も感じましたが、それをすっ飛ばしての熱量を感じました。面白い新作でした。

 

というわけで、予選3回目にも行くんですが、また投票するのかあ。ちょっと気が重いです。

 

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