落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

お江戸日本橋亭で講談の世界をたっぷり楽しむ

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雑誌「東京人」昨年2022年9月号が寄席特集でして、その中に、お江戸日本橋亭とのコラボ企画が載ってました。

柳家喬太郎師匠と田辺いちかさんが出るんだ! というわけで申し込んだんですが、よくよく見たら2023年2月号発売記念の会らしい。2月号は講談特集なのです。

 

確かに、出演者4人中3人が講談師なわけで、これは講談の会なのね、と会場についてから認識したのでした。

 

講談に関しては神田伯山先生が出る末広亭に行ったり、神田桜子さんの講談あんだんてを聴いたりするくらいで、正直、疎いです。誰と誰が師弟関係か、なんてこともよく分かってません。

 

そういう状態でしたが、神田愛山先生と宝井琴調先生の講談、よかったわあ。知識がなくても、いいものはいい。ということを改めて感じました。

 

お2人とも、お客さんを自分の世界に引きずりこむ力量が素晴らしい、と思います。ぐいぐい引っ張ると言いましょうか。もちろん、講談の筋もとても面白いのですが。

 

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仲入り後に、お2人と評論家の瀧口雅仁さんによる鼎談があり、両先生ともに、現在の講談の隆盛が信じられない、とおっしゃってました。つ離れしない本牧亭を体験してるだけに、説得力があったなあ。

 

今の講談人気は神田伯山先生の存在が大きいとのことで、それは確かにそうだと思いますが、実際に聴いてみたら思っていた以上に面白い、リピーターになろう。そういう人たちの存在が講談人気につながってるわけで、それはつまり、今の講談界の人材の層の厚さを意味してると思います。

 

というわけで私ももっと講談を聴きたいんですが、ううむ、とりあえずは落語の方に重点を置こうかなあ。講談まで聴き込む時間がああ。

 

東京人×お江戸日本橋亭 

宝井小琴 酒呑童子退治
神田紅希 わんぱく竹千代
田辺いちか 名医と名優
宝井琴調 徂徠豆腐

仲入り
トーク
柳家喬太郎 親子酒
神田愛山 敵討母子連れ(菊池寛作)