落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

深川落語倶楽部は今夜も贅沢な2時間半でした。

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今夜は会社帰りに深川落語倶楽部へ。

毎回、豪華なんですよ、出演メンバーが。

今回も贅沢な会でした。

 

蝶花楼桃花師匠「老人前座」は、三遊亭新潟師匠の新作の改作、なんだそうです。おばあさんが前座になるという噺で、実在の噺家の名前や「任侠流山動物園」が出てくるメタな構造。面白かったなあ。新潟師匠オリジナルは、ひょっとしたら前座がおじいさんなのかな。

 

瀧川鯉昇師匠の「長屋の花見」は、途中まで別の噺じゃないかしらと思わせる、独特のやり方。サゲも初めて聴くやり方でした。あのサゲの方が、わかりやすいかも。

 

柳家花緑師匠は「三方一両損」。楽しそうにやってらっしゃるので、見てるこちらも楽しくなります。興味深いのは、登場人物が皆自分の正義を喋っていて、それでいて笑えるんですよね。これは師匠の力なんだろうなあ。壁を押さえたり喧嘩を仲裁したり、その所作もかっこよく、見ていて気持ち良かったです。

 

花緑師匠には、私がやっている落語系ポッドキャストに2度ゲスト出演していただいてるんですが、偶然にも仲入りの時にばったりお会いできました。ちょっとびっくりしましたが、ご挨拶できたのは嬉しいことでした。

 

林家時蔵師匠はこの会のプロデューサー。毎回出演されています。いいんですよねえ、時蔵師匠。独特のフラなのでしょうか、お人柄なのでしょうか、ふわふわとした感じが心地よいです。特に今夜の「近日むすこ」はいいなあ。

 

最後は柳家喬太郎師匠の「野ざらし」。マクラの段階で最後までやるのがわかりました。そんなわけで弁当を食べるシーンもあるんですが、そのシーンをやりながら「こういうことをしていると、自分が柳家だと感じるなあ」とつぶやいたのがむやみにおかしかった。そういえば、笑点の新メンバーは桃花師匠だと予想してたそうですよ。

 

仲入りの際に次回のチケットが買えるのもありがたい。もちろん購入しました。

 

この会のおそらく唯一の弱点は、会場周辺にちょうどいい食べ物屋がないこと。私が見つけられないだけなのかなあ。

 

次回は会社の近くで晩御飯を食べてから、向かうことにします。

 

#蝶花楼桃花

#瀧川鯉昇

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