落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

代演の蝶花楼桃花師匠「お見立て」が素晴らしかったのです。

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今夜は神保町の奥野かるた店にて、神保町かるた亭でした。

評論家の長井好弘氏プロデュースの会で、春風亭昇也師匠がレギュラー。そこにゲストが加わり、長井氏の解説含め1時間半ほど。会社から歩いて行ける距離で昇也師匠の落語が定期的に聴けるというのが、私にはとてもありがたいです。

 

今回のゲストは一龍斎貞鏡さんだったんですが、インフルエンザとのことで急遽、蝶花楼桃花師匠に。代演は当人と同格か少し上の人、というのがお約束だそうで、桃花師匠ならば全然問題ありません。もちろん、貞鏡さんの講談も聴きたかったけれど。

 

で、この桃花師匠の「お見立て」がとてもよかったのです。

 

この噺に出てくる花魁・喜瀬川がとんでもないやつなんですが、それをあくまでも悪女で、でもどことなく可愛らしく演じてました。これは女性の落語家でないと無理なんじゃないかしら、という気がします。桃花師匠、うすうす気づいてましたが、上手いわあ。

 

マクラで「お願い❤️」と言うところがあるんですが、これが本編のくすぐりに使われていて、そこもとても良いです。こういう伏線回収的なのが好きなのです、私。

 

途中からは私、「すごい高座を見てるんじゃないか」と興奮してました。

 

で、この後が昇也師匠の「胴乱の幸助」。

これがまた面白かった。メリハリが効いていて、脇役一人一人の台詞もおかしく、声に出して何度か笑いました。桃花師匠の高座に刺激を受けての熱演、というのは考えすぎかなあ。

 

ともあれ、充実の90分でした。こういう落語会が会社の近くにあるというのが、本当にありがたい。

 

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