落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

見つけちゃいました、神田梅之丞さん。

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寄席や落語会に行くと、

「この人、いいなあ」と思うことがあります。発見ですね。

 

毎回、お目当ての芸人さんがいらっしゃるから寄席や会に行くんですが、その前後に出てくる芸人さんを見て「うわっ。この人もいいわあ」と思うことがあるわけで。

 

日向坂46のライブを見に行ったら、推しのメンバー以外にも新しい推しが見つかる、みたいな。「推し増し」ですね。

 

今夜、田辺いちかさんの独演会に行ったんですが、開口一番が神田梅之丞さん。伯山先生の弟子です。

 

初めて拝見したんですが、とてもいい。

シンプルに、うまいです。しかも爽やか。途中でアドリブ的な入れごとがあったんですが、そこも澱みなく喋ってました。

 

彼の後に出てきたいちかさんが「なぜ講談を選んだのでしょう?」「講談の未来は明るい」と言ってましたが、全く同感。ま、講談界は田辺いちかさんと神田桜子さんがいるから、そもそも明るい未来なんですけどね。

 

梅之丞さんまで追いかけたら大変なことになるので、東京かわら版の索引をチェックするなんてことは(たぶん)しませんが、いやあ、気になるわあ。

 

#神田梅之丞

田辺いちかさんの独演会でたっぷり三席堪能しました。

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会社帰りに、深川江戸資料館に行きました。

田辺いちか独演会です。

 

いちかさんの講談、良いですねえ。

舞台にて頭を上げた瞬間にニコッと笑うのですが、それが毎回、いい感じであります。

 

今回は古典、擬古典、文芸物の3本。

ジャンルがまるで異なるのですが、

それぞれ、聴かせます。

声がいいのですね、いちかさん。

若侍。お姫様。おじいさん。

それぞれの声がスッと耳に入ってくる。

特に、「姫君羊羹」の2人のお姫様。

よかったなあ。

 

声がいいだけでなく、技術がしっかりしていて、お芝居も上手だから、抵抗なく聴けるのだと思います。

 

というわけで、楽しみました、独演会。

いちかさんの会、できるだけ行きたいなあ。

 

と思っていたら、次回の会のチケットも売ってました。

しかし、その日は別の会に行く予定でして。

くうう。悩むなあ。

 

悩むといえば、深川江戸資料館のまわりって、

晩御飯を食べるお店がないのです。

どうしようかなあ、と毎回悩むんですが、

今回も、自宅の近くで食べることになりそうです。

 

#田辺いちか

 

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COREDO落語会で印象的だった圓太郎師匠「かんしゃく」

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評論家の山本益博さんが、かつての東横落語会をイメージしてプロデュースしているという「COREDO落語会」。今夜も贅沢な顔ぶれでした。まあ、その分、落語会にしては高めの値段設定なんですけどね。

 

一之輔師匠は安定の面白さ。

小痴楽師匠は今回も威勢がいいなあ。

そしてもちろんトリの権太楼師匠の「百年目」が素晴らしい。番頭の「行かなきゃよかったなあ」と悔やむシーンに、思わず感情移入してました。ちょっとだけ気になったのは、旦那が「萎縮」という単語を使ったこと。萎縮っていつごろできた単語なのかなあ。

 

そんな中、予想外に、と書いては大変失礼ながら、圓太郎師匠の「かんしゃく」がとてもよかったです。かんしゃくを起こす旦那と、それについていけず実家に戻る奥さん。それぞれがきちんと描かれていて、いいんですよ。特に、ひたすら怒っている旦那を描写して、あれだけ笑いが取れるのが凄い。この噺を小三治師匠に稽古してもらおうとするマクラから、面白い。

 

圓太郎師匠を聴くのは今回で3度目(のはず)ですが、もっと聴かなくちゃ、と思ったのでした。

 

そんなわけで、圓太郎師匠は出演しませんが、次回のCOREDO落語会チケットも仲入りの時に購入。最初のうちは手ぬぐいを購入する行列に並んでました。そこはもう少し、アナウンスしてほしいなあ。買えたからいいんですけど。

 

#COREDO落語会

#春風亭一之輔

#柳亭小痴楽

#橘家圓太郎

#柳家権太楼

春風亭昇輔さんの「みちくさサーカス」が千円なのは安すぎる!

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若手の落語家さんの勉強会は楽しいなあ。

今夜つくづく感じました。

 

作り込んだ演目よりも、ネタおろしや工夫途中の噺が聴けるのが良いのです。成長過程を応援する感じ、ちょうど坂道グループやAKBグループを応援する感じです。

 

今夜見に行った春風亭昇輔さんの勉強会「みちくさサーカス」が、まさにそんな会でした。

 

新宿駅の近くのフリースペースで、毎月開催してます。3席やってそのうちの1席は新作落語。さらに、前月の自身の高座を振り返る時間があって、これがとても面白い。毎回、ご自身の高座の後にノートに感想を書いていて、それを元に喋るのです。

 

今夜は「壺算」「明烏」の古典2つと、

新作「西ローランド」。

この新作、講談の神田桜子さんと定期的に行っている勉強会で、桜子さんが作った新作落語です。ちなみにこの会、桜子さんが昇輔さんの落語を、昇輔さんが桜子さんの講談を作るという、なかなか挑戦的なことをやってるんですが、それはまた改めて書きます。

 

ともあれ、この3本に加えて反省タイムという、若手落語家の勉強会としては完璧なフォーマットという気がします。

 

明烏」は、若旦那と源兵衛太助の会話から始まります。たしか、立川談志がこの型だったような。若旦那のお父さんのぼやきから始まるパターンに慣れてるので新鮮。正直、お父さんはもう少し年齢高めでも良いように思いますが、その辺りは今後微調整していくのかも。ご本人は「かなり噛んだ」とおっしゃってましたが、そこはあまり気にならなかったなあ。気づいてはいましたが噺を聴く邪魔にならなかった、と申しましょうか。

 

こういう、ネタおろしが聞けるのも楽しいわけですよ。

 

唯一の問題点は、千円という安さ。客側が安いというのは変な話ですが、これだけの会が千円では、後輩落語家さんが困るでしょ、と思うのです。といったことも最初の方でお話されてましたけどね。少し値上げしてもいいんじゃないですかね。

 

#春風亭昇輔

 

 

吉笑三題噺五日間の2日目に参戦したらビックリしました。

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今夜は渋谷らくごでした。

立川吉笑三題噺五日間という企画をやっているのです。せめて1日は現場に行きたいと思い、今日なら行けるということで。

 

客席からのお題3本で1本の落語を作る。90分という短時間で。しかも3日連続で。吉笑さんの負荷、猛烈なものがあると思いますが、それでもやるんですねえ。この企画のために、事前練習もかなりなさっていたようです。

 

今日のお題は「つちのこ」「まりも」「誕生パーティー」。

まりもが、あんなメッセージを持つなんて。

つちのこが、あんな駄洒落になるなんて。

そして、私が書いたお題誕生パーティーが選ばれるなんて。これは衝撃。いろいろ驚きました。

 

吉笑さんは三題噺の師として、三遊亭新潟師匠の三題噺を徹底分析してるようです。お二人の対談本とか、でないかなあ。ニッチすぎるかなあ。

 

#立川吉笑

桂宮治師匠の「居残り佐平次」はいいね!

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会社帰りに中野へ。

桂宮治師匠の独演会です。

宮治師匠の落語は聞いたことありましたが、

独演会は初めて、だと思います。

 

「花見の仇討ち」のあと、仲入りを挟んで「居残り佐平次」。

宮治師匠、この演目をお持ちなんですね。

マクラで「おこわにかける」の説明をしたので、「お? もしや?」と思っていたら、まさにそうでした。

宮治師匠のキャラクターに佐平次がピッタリで、非常に面白く聴きました。

 

「花見の仇討ち」は、以前、柳亭小痴楽師匠のを聴いたことがありますが、宮治師匠も爆笑ストーリーになってますね。

 

この会、冒頭に着替えるまえの洋服姿でのトークもありまして、先日の浅草芸能大賞授賞式の話をされてました。これがまた面白いのよ。面白いだけに、この後に出てくる金原亭駒平さんはやりづらかっただろうなあ。

 

それはともあれ、満足しかない2時間15分でした。

 

#桂宮治

 

渋谷のおしゃれ空間で兼好師匠萬橘師匠の落語を楽しむ

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今夜は会社帰りに渋谷に出て、
三遊亭兼好・萬橘二人会を見ました。


渋谷道玄坂寄席というタイトルで、評論家の広瀬和生さんがプロデュースしてる落語会です。今回の出演者が兼好師匠と萬橘師匠。

 

初めて来たんですが、なんといっても、会場がおしゃれです。渋谷プレジャープレジャーという劇場。道玄坂沿いのビルの6階でして、
ここ、大昔は映画館だったように思います。

 

入り口のポスターで、おしゃれな空間というのがご理解いただけると思います。

 

印象的だったのは、トリの萬橘師匠。
ネタが決まってないんですよ、とぼやきながら、マクラ的なことをあれこれと喋り、そこからの「二十四孝」。最後は高座に寝転がるというインパクト大のネタでした。

 

その前の兼好師匠のマクラはパンダについて。これって先日の兼好イズムと同じだなあ、ということはネタも同じく「大黒ネズミ」かしらと思っていたら、「元犬」へ。犬から人間になった主人公が、とても可愛い。

 

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終演後は、先行発売している次回の渋谷道玄坂寄席(一之輔師匠の独演会)チケットを購入。こんなことがあるから、落語会には現金が必須です。(ひょっとしたらカード使えたのかな。おしゃれ空間だから)

 

こうしてまた、予定が埋まっていくのです。その頃、仕事の状況はどうなってるのかしら。

 

#三遊亭兼好

#三遊亭萬橘