落語の話はどこからでも始まる

定年間近なサラリーマンが落語のことをあれこれ書きます。

『落語の目利き』出版記念落語会は贅沢な会でした。

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2夜連続で落語でした。

まず昨日6月7日は、渋谷のユーロライブにて、

『落語の目利き』(広瀬和生著)出版記念落語会。

渋谷らくごをやってるところですね。

 

落語評論家の広瀬和生さん。

落語会でたまにお見かけします。赤い長髪だからすぐわかるんですよ。

 

で、広瀬さんの姿を見かけると「お、この会、なかなかのものなんだな」と、嬉しくなります。私、現役の落語評論家としては一番信用してます。

 

そんな広瀬さんが週刊ポストに連載していたお原稿をまとめた一冊。

 

本の感想は読了して改めて書きますが、広瀬さんの文章に三遊亭兼好師匠のイラスト。いい組み合わせだわあ。

 

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というわけで、兼好師匠の落語2席に広瀬さんと師匠の対談、という構成。かなり贅沢です。

 

兼好師匠の「権助魚」「天災」は、軽くて良かったなあ。特に「天災」の、

「あなた、柳家になれますか?」

「え? いえ。なりません」

「あなた、林家になれますか?」

柳家に、なりたくないんですからもっとなりたくありません」

というくすぐりが最高でした。

 

それはさておき。

 

広瀬さんの対談で驚いたことが二つ。

 

昔の評論家たちは立川談志を嫌っていたらしい。だから「この落語家を聴け」的な、江戸落語を俯瞰するようなものは当時の評論家は書けなかった。立川流を見てないから。

それに対して立川流をバンバン見ていた広瀬さんは俯瞰的なお原稿が書けた、とのこと。

 

また、広瀬さんは毎回自腹を切って落語会に行ってるそうで、自腹であんなにたくさん見てるのかあ、とかなり驚きました。

 

他の評論家はチケットをもらって行ってたそうです。今もそうなのかしらん。

 

#三遊亭兼好

#広瀬和生